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大腸カメラ検査の奥深さ

[2018.12.20]

院長の松岡です。

「なんで大腸カメラは何本もあるのですか」と質問を受けます。また、皆様から「太いカメラは痛そう、細いカメラでお願いします」と検査時に依頼を受けます。

私も基本的には皆様と同じ意見ですが、ちょうど昨日そうでもないですよというエピソードがありましたのでご紹介します。

 

昨日当院が休診日でしたので、お世話になっている総合病院で大腸検査をしていましたら、5件目の検査でなかなか盲腸までカメラが入らない腸に出会いました。

総合病院では毎日30件弱の大腸カメラを行っていますので非常に検査の上手な先生方が多いです(私も10年指導頂き、現在も指導を受けています)。やや細めのファイバーで検査開始し、大腸の半分くらいまで入りましたが腸の折れ曲がりが強く、その奥になかなか入りません。これまでの経験からさらに細いカメラを用いることが最良の選択だと判断し、再挿入しましたが(色々工夫を加え)それでも上記と同様でした。そこで、総合病院の大腸検査・手術専門の先生に代わって頂きましたところ、一番太いカメラに変更し何もなかったのように盲腸まで挿入となりました。

これが大腸カメラの難しさでもありやりがいでもあります。結局太いファイバーを用いることでその方の腸のたわみをしっかり補正(ファイバーに腸を合わせて)でき、腸に負担を少なく挿入することができたという事です。1人で仕事をやっているとどうしても1人よがりの検査になってしまいますがこのようにうまくいかなかった原因を究明でき・すぐ改善できる環境にあることはとてもありがたいことだと思います。

ここ数年大腸カメラ検査で年間2,3人の方はどうしても一番奥(盲腸)まで挿入できない方がいます。全てに理由がありそれを1つ1つ理解し次の検査に向けて繋がて行くことが私の課題であると考えます。今後も安全な・正確な検査を行えるよう日々研鑽を積んでいきたいと考えます。

 

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