メニュー

内視鏡検査・治療技術を高めてまいります。

[2019.09.06]

院長の松岡です。

 

先日いつもお世話になっている総合病院で内視鏡治療に苦慮する症例を勉強させていただきました。

内視鏡治療のスペシャリストの先生が施行された症例で丁度病変が大腸の襞をまたぐ形となり①まず観察すらしにくい、②切除しようと試みるも凹型の切除面となり一括切除困難といった具合でした。しかしながらそこは経験豊かな先生であります。一般的な処置が困難と分かると素早い判断で、病変の周囲の粘膜をきれいに切開し、何事もなかったかのように病変を一括切除、そして大きな切除面を完璧に縫縮されました。

治療全体をみると一見アクロバティックですが、1つ1つの手技は基本に忠実な手技の複合技であり、日々の膨大な件数の内視鏡診療で培われた高い技術の賜と思いました。

内視鏡治療は医療技術の進歩のおかげで処置具の改良・拡大観察が可能などにより、これまで以上にその場その場の瞬時の判断、そして高い技術力に裏打ちされた正確な手技が試されるようになっています。そして想定外のことが起こっても慌てずに安全に検査を完遂できる基礎体力、1つのアプローチが困難であっても自身の引き出しの中から最善の1手を繰り出す豊かな経験が必要不可欠であると痛感しました。

今後も継続して、内視鏡医としての心得や技術を学ぶことで少しでも皆様に技術で還元できるよう努力していきます。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME