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ピロリ菌① H.pyloriについて

[2018.01.29]

院長の松岡です。

胃カメラ検査のご用命時・外来診察時に、ピロリ菌についてのご質問が多いので少しご説明させていただきます。

 ピロリ菌について

正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」といい、「ヘリコ」は螺旋状、「バクター」はバクテリア(細菌)、「ピロリ」は胃の出口のことで十二指腸へとつながる幽門部を意味する「ピロルス」というラテン語が由来で、胃の幽門部から最初に発見された菌です。

ピロリ菌は酸素にさらされると死んでしまう菌で、大きさは約3μm、数本の鞭毛を高速回転することで胃内を自由に移動します。

ピロリ菌が胃酸(酸性)の中で生育できるのは、菌が持つ酵素(ウレアーゼ)で尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、アンモニア(アルカリ性)によって胃酸を中和することで自身を酸から守っているからです。

ピロリ菌は胃酸濃度が一定化しない幼児期までの間に、口から入り込み、胃の中に住みつき、慢性胃炎・潰瘍・胃MALTリンパ腫・胃がん等を起こすと言われています。

 

日本でのピロリ菌感染者は多く(50歳以上の方の80%以上とも言われています)、特に高齢であるほど感染率は高いです。

感染ルートは飲み水(井戸水)、食べ物、親から子への食べ物の口移し等が主な原因であり、成人での感染はほとんどありません。特に、あまり衛生環境良くない状況で幼少期を過ごした高年齢層の方はピロリ菌感染の可能性が高いようです。

 

胃内へのピロリ菌の感染を契機に慢性活動性胃炎が起こり、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・胃がんの原因を引き起こします。よって除菌することで胃がん予防に繋がります(ピロリ菌未感染の胃からの発がん率は1%程度と報告があります)。

 

心配な方はまずはピロリ菌検査を行うことをお勧めします。そして、ピロリ菌陽性の方は胃・十二指腸潰瘍、胃がんを予防するためにも除菌治療をお勧めします。

ピロリ菌検査は胃カメラを用いる検査・用いない検査がありますので外来でご相談お願いします。ピロリ菌がいた場合は内服薬にて除菌(1次除菌)を行います。

 

次回は除菌・除菌後効果判定等についてご説明したいと考えます。

 

 

 

 

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