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内視鏡治療について(コールドスネアーポリペクトミー(CSP)・スネアーポリペクトミー(EMR・EP))

[2018.07.29]

院長の松岡です。

内視鏡検査・治療を受けて頂く方が徐々に増えており大変うれしく思っております。

大腸ポリープについての正確な診断

現在では内視鏡的治療が普及しています。

 ここ数年で良性腫瘍(腺腫)に対する通電せずポリープ切除を行うコールドスネアーポリペクトミーという手技が増加しています。従来のスネアーポリペクトミーと比して後出血(術後の出血)率、穿孔(切除面に穴が開く)率が低いことが報告されております。

Japan Polyp Study Workgroupから報告された2003年2月~2006年12月に登録された全6102病変の治療成績で詳細な報告がされています。内視鏡治療が可能な悪性腫瘍(がん)について、5mm以下の病変は0.23%であり、6~9mm大の病変は3.1%であります。そして10mmを超える病変は26.4%と一気にがんの割合が増えます。

よって、10mmというサイズが大切になります。通常観察のみでは詳細な観察はできませんので、(これまでのブログでも申し上げていますが)拡大観察・NBI観察を常に併用しながら正確な診断を行う事が必須です。

そして、10mmを超える病変では特殊な色素(もちろん体に有害ではありません)を病変へ散布することで正確な拡大観察を可能とします。

 

当院では全ての病変に対してJNET(The Japan NBI Expart Team)分類のもとステップを踏んだ観察を行っております。特に10mmを超える病変はより慎重に観察・診断を行い、当院で治療可能と判断した場合はその場で内視鏡手術を行います。入院加療・外科的治療を要すると判断した場合は患者様に適した医療機関様へ責任をもってご紹介させていただきます。

 治療器具について

当院では非通電式ポリープ切除術(CSP)、通電式ポリープ切除術(EP・EMR)ともに積極的に行っております。非通電式のコールドスネアーポリペクトミーの需要は高まっておりますが、腺腫内癌・早期がんの治療においては通電式スネアポリペクトミーを用いますので偶発症の対策はとても大切となります。当院ではモノポーラ方式(通電時に体全体に電気が流れる方法)ではなく、富山県立中央病院内視鏡センターで以前から採用されているバイポーラシステム(器具と病変の間にしか通電されない方法)を採用しており、偶発症のリスクの軽減を図っております。

ご不明な点がございましたら何なりと診察時にご質問下さい。

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