S状結腸腺腫(便潜血陽性、動脈性出血にRDIで対応) 今週の1枚251008
[2025.10.08]
便潜血陽性にて来院された方。大腸カメラ検査ではS状結腸に12mm大、0-Ⅰsp病変を認めました。拡大NBI観察では病変はJNET2Aと判断して内視鏡的一括切除を行いました。動脈性出血が強く視野不良となりましたが、IEE(RDI)を用いることで出血源を正確に同定しクリッピング止血を行うことができました。病理結果は治癒切除であり、トラブルなく大腸内視鏡的治療を行うことができました。
使えるモダリティを余すことなく使い切ることで安定した大腸内視鏡検査を実践できると思います。
50歳代 男性
#.S状結腸腺腫 12mm0-Ⅰsp
左:NBI観察、 中:クリッピング縫縮(RDImode1)、 右:クリッピング縫縮後(WLI)
