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S状結腸管状腺腫(血便、大腸癌家族歴) 今週の1枚260513

[2026.05.13]

大腸癌の家族歴がある40代女性における大腸ポリープ切除例

血便を主訴に受診された、40歳代女性の症例です。一親等に大腸癌の家族歴があり、今回が人生初回の大腸内視鏡検査となりました。検査の結果、遠位S状結腸に病変が見つかりましたが、適切な処置により治療を完了しています。

患者様の背景と受診のきっかけ

年代・性別 40歳代・女性
主訴 血便、便潜血陽性
家族歴 一親等に大腸癌の既往あり

大腸内視鏡検査による所見と診断

遠位S状結腸において、12mm大の「Ⅰsp型」と呼ばれる亜有茎性病変を認めました。診断の精度を高めるため、NBI(狭帯域光強調映像)を用いた観察を行ったところ、病変の表面構造からJNET分類2Aと判断いたしました。

この診断に基づき、内視鏡的ポリープ切除術を実施しました。切除部位はクリッピングによって確実に縫縮し、術中・術後ともにトラブルなく、安全に検査と処置を終えることができました。IEEを適切に用いて精密な大腸カメラ検査を行うことが、早期発見と適切な治療において非常に重要です。

病理組織検査の結果と治癒判定

摘出したポリープを病理組織検査に提出したところ、低異型度管状腺腫という結果でした。これは将来的に癌化する可能性を有するポリープですが、今回の手術によって完全に切除されており、治癒切除であると診断されました。

大腸癌の家族歴がある方や便潜血で陽性反応が出た方は、症状がなくても定期的な内視鏡検査を受診することを強く推奨いたします。

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