直腸管状腺腫(高異型度、低異型度からなる混合病変) 今週の1枚260729
健康診断の便潜血陽性をきっかけに受診された方の症例です。大腸内視鏡検査を行ったところ、直腸Raに10mm大の隆起型病変(Is病変)を認めました。
大腸内視鏡による詳細な観察と診断
NBI(狭帯域光強調表示)による観察では、JNET分類2Aに相当する病変を認めました。この病変は部位によって異なる特徴を持っており、左側はⅢL pit様で組織が細かく、右側はⅣbranced pit様で脳回状を呈していました。これにより、1つの病変内に2つの異なる成分が混在していると判断しました。
症例の概要
| 年代・性別 | 60歳代 女性 |
|---|---|
| 疾患名 | 直腸腺腫(Ra) |
| 病理組織診断 | tubular adenoma(管状腺腫) |
内視鏡治療と病理検査の結果
内視鏡治療を実施し、切除した組織の病理検査を行った結果、左側が低異型度、右側が高異型度の管状混合型の管状腺腫であることが確認されました。切除面は陰性であり、無事に治癒切除となりました。
内視鏡画像による所見
左上:弱拡大NBI観察 / 右上:弱拡大NBI観察
左下:遠景NBI観察 / 右下:クリッピング縫縮後
