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横行結腸SSL(NBI+TXIモードで診断 ⑧)  今週の1枚260413

[2026.04.13]

便潜血陽性を契機に発見された横行結腸の無茎性鋸歯状病変(SSL)

便潜血陽性の指摘を受け、当院へご紹介いただいた患者様の症例です。大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)を実施したところ、右半横行結腸に5mm大0-Ⅱa病変を認めました。拡大観察にてJNET1開Ⅱ型pit様の所見を確認したのち、トラブルなく内視鏡による一括切除を行いました。病理検査の結果は、術前診断に矛盾のない無茎性鋸歯状病変(SSL)でした。

症例および病変の基本情報

患者様情報 50歳代 男性
病変部位 右半横行結腸
病変サイズ 5mm
肉眼型 0-Ⅱa
病理診断 無茎性鋸歯状病変(Sessile serrated lesions:SSL)

NBI+TXIモードによる精密な内視鏡観察と診断

無茎性鋸歯状病変(SSL)は、病変表面に比較的大きな粘液分泌腺を伴うため、拡大観察において「開Ⅱ型様ピット(pit)」を認めることが知られています。開口部周囲の細胞に沿うように張り巡らされた毛細血管の観察には、NBI+TXI観察が非常に有用です。従来のNBI単独よりもコントラストが明瞭であり、分泌腺内の粘液も白色として鮮明に捉えることができます。詳細な観察に基づいた正確な診断が、適切な内視鏡治療の提供に繋がります。

内視鏡による各モードの観察画像

WLI(白色光)弱拡大 TXI(mode1)弱拡大 NBI 弱拡大 NBI+TXI 弱拡大

本症例における診断・治療のステップ

  1. スクリーニング検査
    便潜血陽性による紹介を受け、大腸カメラ検査にて病変を探索。
  2. 精密拡大観察
    NBIおよびTXIモードを併用し、毛細血管や粘液、JNET分類を用いてピット構造も詳細に観察・診断。
  3. 内視鏡的切除
    診断結果に基づき、内視鏡下にて病変を一括切除
  4. 病理組織診断
    切除した組織を解析し、無茎性鋸歯状病変(SSL)であることを確定。

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