早期直腸癌(血便) 今週の1枚250604
[2025.06.04]
血便を主訴に受診された方。大腸内視鏡検査では直腸Rs 7mm大のⅠsp病変を認めました。NBI観察で主としてJNET2A病変でしたが遠景観察で頂部に凹凸がありcTisを念頭に内視鏡治療を行いました。断端陰性で切除することに注力し、動脈性出血に対してRDIにて出血血管の同定~止血~完全縫縮を行いました。病理結果はpTisと治癒切除でした。合計2病変に対して内視鏡治療を行いました。
その場に応じたモダリティ、デバイスを正しく用いることで安定した内視鏡検査を実践できると思います。
60歳代 男性 血便
#.早期大腸癌 pTis
左:NBI弱拡大観察、 中:スネアリング、 右:クリッピング縫縮