便潜血陽性を主訴に受診された方。人生初めての大腸カメラ検査では直腸Raに10mm大のⅠs+Ⅱa病変を認めました。NBI観察で主としてJNET2A病変でしたがⅠsは緊満感が強くcTisと判断しました。型に沿って内視鏡切除を行い、病理結果は断端陰性、治癒切除でした。上記以外に5病変、合計6病変の内視鏡治療を完遂することができました。
血便や便潜血陽性の際に、大腸癌の早期発見・早期治療のため大腸内視鏡検査を行うことは極めて有用です。
60歳代 男性 便潜血陽性
#.早期大腸癌 pTis #2.多発性大腸腺腫
左:WLI遠景観察、 中:NBI弱拡大観察、 右:クリッピング縫縮後