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回盲部SSL(便潜血陽性) 2026夏の1枚260813④

[2026.08.13]

便潜血陽性に伴う大腸内視鏡検査と回盲部SSLの治療症例

60歳代女性の症例です。便潜血陽性の結果を受けて大腸内視鏡検査を実施したところ、回盲部のバウヒン弁上唇に7mm大の0-Ⅱa病変を確認しました。

精密な観察によるSSL(Sessile serrated lesions)の診断

内視鏡による詳細な観察を行い、病変の特徴を正確に把握した上で治療を行いました。観察時の所見は以下の通りです。

水洗前観察 粘液(Mucus)やダークスポット(Dark spots)の付着を確認
洗浄後観察 陰窩開口部の拡大(Expanded crypt openings:ECOs)を確認
肉眼診断 SSL(Sessile serrated lesions)と診断

内視鏡的一括切除による癌化の予防

拡大観察では開Ⅱ型ピット様、JNET1を呈しており、内視鏡的一括切除術を施行しました。病理検査の結果も、臨床診断と矛盾のない治癒切除であることが確認されました。

本症例では、この病変を含め合計で5つの病変を認めましたが、すべての病変を内視鏡的に切除することに成功しました。非癌・腫瘍性病変に対するポリープ切除を適切に行うことは、将来的な癌化の予防に直結します。

SSL併存異形成(SSLD)に関する知見

今回の病変には、有茎性、2段隆起、中心陥凹、発赤といったSSLDに特徴的な所見は見られませんでした。しかし、近年では診断に至るケースが増加しているSSLD:SSL with dysplasiaについても注意深い検索が必要です。

10mm以下の小さな病変であっても、SSLには異形成が併存する割合が少なくありません。当院では、見落としのない正しい内視鏡検査を今後も継続して参ります。

内視鏡検査画像:回盲部大腸ポリープ

左:NBI遠景観察、 中:NBI弱拡大観察、 右:クリッピング縫縮術後

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