今週の診療について211107~
院長の松岡です。
11月1週目も沢山の胃カメラ・大腸カメラ検査を受けて頂くことで症状の原因究明に結び付けることが出来ました。内視鏡検査を行う事で早期診断に至り結果として早期治療に結び付けることが出来ます。上部消化管内視鏡検査・下部消化管内視鏡検査についてのご相談は随時受け付けております。
過敏性腸症候群と思っていたら
長期間の下痢や便通異常や腹痛を認めている方、血便を認めている方。自身では過敏性腸症候群を疑っての受診となり、大腸カメラ検査にて炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎の診断に至りました。平均して当院では月に数名の診断となりますが先日1日に3名の潰瘍性大腸炎(全て初回内視鏡検査)の診断がつきスタッフともども大変驚いています。潰瘍性大腸炎は感染性腸炎や過敏性腸症候群と異なり対応が異なります。また比較的若年者に発症する疾患ですので正確な診断が必要不可欠となります。
痔と思っていたら
お世話になっている先生からのご紹介の方。もともと痔核があるとのことでしたが便潜血陽性を認めたため大腸内視鏡検査を行う事となりました。大腸腺腫が数病変、20mmを超える早期大腸癌が1病変あり、問題なく切除させて頂き、全病変治癒切除となりました。
一方数病変の大腸腺腫と進行大腸癌を認める方もあり、腺腫は全て内視鏡治療させていただいた上で信頼のおける消化器外科の先生にコンサルトをさせて頂きました。
当院では消化器癌の拾い上げから確定診断、そして治療までを包括的に考えています。当院で対応出来ることは当院で。対応困難な症例はいつもお世話になっている熟練した内視鏡スペシャリストの先生方・腫瘍内科の先生方、そして信頼のおける消化器外科の先生方と連携しながら診療を行っております。
内視鏡検査のポジション
消化器疾患は早期病変であれば画像検査(CT等)で確認できないものも少なくないため、内視鏡検査のポジションが極めて大切と考えます。
今週も既に連日検査枠を超える日が続きますが、外来診療のスリム化を推し進めることで出来るだけ多くの方に消化器内視鏡検査のご提供を行いたいと考えています。「胃カメラ検査・大腸カメラ検査のご用命の方」は24時間365日web予約で内視鏡予約を。「まずは相談からという方」は24時間365日web予約で初診枠予約を活用下さい。