横行結腸腫瘍LST-NG(PD)(便秘症、便潜血陽性) 2025春の1枚250424②
[2025.04.24]
慢性の便秘症、今回便潜血陽性を認めて初めての大腸内視鏡検査で来院された方です。中部横行結腸に側方方向に広がりを見せるLST-NG(PD)病変(0-Ⅱa)を認めます。NBI拡大観察では表面構造は概ねJNET2Aですが、病変中央は相対的陥凹を認め、cTisを疑いました。一括切除を考慮すると大腸ESD適応病変であり、いつもお世話になっている大腸内視鏡治療エキスパートの先生にコンサルトさせて頂きました。今回、上記病変以外に8病変内視鏡治療させていただきました。
大腸カメラ検査を行う上でNBI観察の有用性を理解できる症例ではないかと思います。
「右半結腸の平坦病変の早期発見は、早期治療にとって大切です」
60歳代 女性 便潜血陽性
#.横行結腸結腸癌 疑い cTis
左、中:非拡大NBI観察、 右:NBI弱拡大観察