背景は萎縮性変化が強く、前庭部には腸上皮化生性変化を伴う胃粘膜。早期胃癌に対して胃ESD治療歴があり、ピロリ菌1次除菌成功後の方。胃角小弯前壁寄りにWLIで平坦陥凹面に発赤調、TXI(mode1)でより発赤が強調される0-Ⅱc病変。AIM散布でwash outされました。内視鏡治療適応病変と判断いたしました。

ピロリ菌除菌後であっても異時性に新規病変が出現しますので、早期胃癌治療後・慢性萎縮性胃炎の方は胃カメラ検査での注意深い観察が必要です。

＜ピロリ菌除菌後胃癌について＞

50歳代　男性　ピロリ菌除菌成功後

#.除菌後胃癌　0-Ⅱc　adenocarcinoma　tub1

左上：WLI観察　　右上：TXI観察　　左下：AIM散布観察　　右下：NBI観察