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満を持して「EVIS X1」

[2020.07.11]

院長の松岡です。

かなりマニアックな話となります。

当院が開業時からずっとお世話になっているオリンパス社から非常にうれしいニュースが届きました。<続きを読む>

Lets Be Clear:Elevating the Standard of Endoscopy

現在採用している「EVIS LUCERA ELITE」から8年ぶりのフルモデルチェンジ同社最上位機種の内視鏡システム「EVIS X1」の登場です。

7月1日プレスリリース、7月3日発売となりました。内視鏡診療の新時代を切り開く次の一手でありNBI、TXI、RDI、EDOF等の新たなテクノロジーが詰まった次世代スタンダードとなる機種です。①NBI(Narrow Band Imaging)はもちろん、②TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、③RDI(Red Dichromatic Imaging)、④EDOF(Extended Depth of Field)などを駆使することで大腸がんをはじめとする消化器がんの発見・診断・治療を支援するオリンパス社独自の技術を搭載しています。(原文抜粋) 

期待しかなく早速デモ後に導入する予定です。医療技術のイノベーションによりブレイクスルーを起こす新機種であることに疑いの余地はありません。

内視鏡診療は道具を使うスポーツと同じです。

ゴルフで例えると分かりやすと思います。

A.アマチュア選手 × 適当なゴルフクラブ

B.アマチュア選手 × プロ仕様の最高のゴルフクラブ

C.プロ選手    × 適当なゴルフクラブ

D.プロ選手    × プロ仕様の最高のゴルフクラブ    

誰でも最初はAからのスタートです。ひたすら練習あるのみです。もちろん最強パターンはDです。大事なのはBとCの解釈と思います。BとCは最終的には拮抗しますが勝者は時と場合によると思います。Bが技術の追求を行う事でCに近接できるのではないか思います。ただBの場合良い道具を使いこなす知識や技術が無ければせっかくの道具も台無しとなります。またCも(経験がある方が多いのではないかと思いますが)針の糸を通すような極限の努力で出すハイスコアは常に高い緊張が強いられるため、なかなか安定せずムラが出ます。上級者が良い道具を使う事で余計なリスクを冒す必要がないため、常に良い精神状態で集中でき、結果としてベストスコアをコンスタントにたたき出すことが出来ます。これらは道具を使うスポーツをしている方ならご理解いただけるのではないかと思います。

様々な分野のプロフェッショナルが口をそろえて言うように基本操作の反復こそがその道の唯一の上達の近道と思います。よって今後も基礎操作の反復をひたすら繰り返し技術を磨いていきたいと思っています。その上に良い道具を適切に使う事が加わることで、シナジー効果作用で加速度な上達が実現できると思います。

当院はDに少しでも近つけるよう、そして富山の皆様に消化器内視鏡の分野で貢献できるよう上記2方面それぞれから努力して参ります(私は一切ゴルフをしません)。          

①Narrow Band Imaging:NBI

<豊富なエビデンスを有する内視鏡診療のゴールデンスタンダード>

ヘモグロビンに強く吸収されるViolet(415nm)、Green(540nm)の狭帯域光を用いて周辺粘膜や血管とのコントラストを生成し病変の存在観察に寄与します。

②TeXture and color enhancement Imaging:TXI

<スクリーニング検査にイノベーションを起こす新画像処理機能>

通常光の情報に基つき「明るさ補正」「テクスチャ―(構造)強調」「色調強調」の3要素

③Red Dichromatic Imaging:RDI

<内視鏡治療の新時代を切り開く新狭帯域光>

Red、Amber、Greenの狭帯域光を用いることで深部組織のコントラストを形成する光デジタル技術を用いた新画像強調観察技術

④Extended Depth of Field:EDOF

<簡便さと質の高さの両立を追求した革新的観察技術>

EDOF(被写界深度拡大)技術は近点、遠点それぞれにピントを合わせた2つの画像を合成することで、広範囲にピントの合った内視鏡画像を生成します。

 

 

 

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